2024年10月27日、東京・浜松町にてインディーゲームイベント「東京ゲームダンジョン6」が開催されました。Game*Sparkでは多数の注目インディーゲームに取材を実施してきましたが、本記事ではALENISMによって開発されている『ムラヤキヴィラン』のプレイレポートをお届けします。
インディーゲーム展示イベント「東京ゲームダンジョン」現地レポート記事はこちらから!男性キャラ「俺がお前を守る」なし!“女性攻め”をつらぬいた悪役シム
逆転なし!
主人公の照れなし!
「愛してる」なし!
「俺がお前を守る」なし!
人間との和解なし!
……このように力強く宣言されているのが、誰よりも強い魔王になる悪役シミュレーション『ムラヤキヴィラン』です。守られプリンセスではなく破壊のダークヒーローとして、男性をグイグイ引っ張る「ワルカッコいい主人公」が描かれます。

本作の物語は、魔王が悪魔に滅ぼされたところからはじまります。城は壊滅し、部下たちも路頭に迷うしかないか……というピンチに、主人公のイラ(デフォルトネーム)が現れます。イラは先代魔王の3,000番目の娘。自分で魔王を倒して継承権を強奪しようとしたところ返り討ちに逢い、100年間地下に閉じ込められていました。しかし、いざ外に出てみたら一族は滅ぼされ、魔王の座がガラ空きだった……というわけです。

本作の基本は、マモノの数、兵力、資金、魔王城の再建の4つの項目をうまく成長させて、人間の村を次々と「ムラヤキ」すること。ムラヤキに成功すると魔王軍の領地として獲得でき、徐々に広げていくことが目標です。

魔王軍の発展には、部下を利用することが不可欠。部下は美男子揃いで、左から順に、厳しく真面目な「クラリティ」、いたずらっぽい見た目で実は臆病な「ヴィヴィアン」、気だるげクールな褐色ケモミミ「ソロ」、妖精の里出身の可愛い男子「メメル」の4人を遣うこととなります。

「ムラヤキ」パートは、文字通りにフライパンをゆすって村を焼いていきます。絵面がスゴすぎる。左上の人数を0にしたら制圧成功です。
こんな豪快な絵面ですが、一手一手身長に判断することが大事なバランスです。基本は左右キーで焼くと村人の数が減っていきますが、自軍のリソースであるマモノの数も消費されてしまいます。加えて、焼いていると村人の反抗心(ハンゲキゲージ)がむくむくと膨れ上がっているため、下キーで適度に「ジュー……」と押さえつけてあげる必要もあります。

もし人間に追い詰められてしまっても、逆転のチャンスあり。アシスタント(部下)のハートゲージがすり減ったときにZキーでムチを打つと、必殺技が発動し大幅に村人を削ることができます。ただし、必殺技発動後は3ターン以内にムラヤキを完了しなければならないので、ここぞという場面で使用します。同じ行動は二度行えず、ハンゲキによってマモノの数もグッと減ってしまうため、次にどのキーを押すかは慎重に判断しなければなりません。

ムラヤキをするには準備も大切。どの部下をお供にするかによって効果が異なるほか、お金を撒いて村内で内乱を起こさせるなど村人たちをカクランさせるアイテムを選んだり、水や岩といったアイテムを使ってより効率的に村人を倒したりと、組み合わせによって有利に進めることができます。

本作には日付・曜日の概念があり、休日は4人の部下たちにプレゼントで餌付けしたり、一緒に悪事を働いたりといった交流が可能。それぞれの部下が喜びそうなものをうまく選べば、忠誠心が上がって一緒にお酒を飲み交わすこともできるようになります。


筆者は会場での試遊のみでなく、Steamで配信されているデモ版もプレイしました。本作の魅力はやはりイラの血気盛んな性格で、見ていて気持ちの良い豪快なセリフを連発しますし、魔王としての頼もしさも感じられます。可愛いからカッコいいまで揃った部下たちを引っ張り、最強の魔王を目指しましょう!
『ムラヤキヴィラン』は、PC(Steam)向けに2025年春発売予定です。コンセプトに惹かれた人は、ぜひSteamストアページから無料のデモ版を試してみてください!
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※UPDATE(2024/10/30 18:11):操作内容の誤りを修正しました。