
2025年6月18日、Romero GamesおよびMoonmanaが開発し、Paradox Interactiveがパブリッシャーを手がけるクライムストラテジーRPG『Empire of Sin』のDLC第2弾「Hunt For Aurora」がSteamにて配信開始されました。本DLCは2021年11月にリリースされた前回のDLC「Make It Count」から、実に約3年半ぶりの新規コンテンツの配信となります。
長らく音沙汰のなかったDLCがようやく配信開始。開発元も別チームに移管か

本作は『DOOM』や『Quake』などの名作FPSのゲームデザイナーとして知られるジョン・ロメロ氏と、『ウィザードリィ8』やターン制SRPG『Jagged Alliance 2』などに携わったブレンダ・ロメロ氏夫妻が設立したゲーム開発チーム「Romero Games」によって開発された、禁酒法下のシカゴでマフィアとして成り上がるという戦略RPGです。

本作はブレンダ・ロメロ氏主導で制作された新たなクライム戦略RPGとして注目されていましたが、2020年12月の発売、そして2021年11月の第1弾DLC配信からは長らく一切の情報のない状態に。特に発売当初からDLC第2弾まで含まれるプレミアムエディションやシーズンパスの販売が行われていたのに、DLC第2弾がいつまでたっても配信されない……と、ユーザーからの怒りも見られる状態でした。

そんな『Empire of Sin』のDLC第2弾が、6月18日に事前の告知もほぼないままに(記事執筆時点でゲーム本体のSteamニュース枠ですら一切紹介されていません)ようやく登場しました。なお、本DLCの開発元はRomero Ganesから基本プレイ無料海戦RTS『Pirates of Everseas』などを手がけたゲーム開発チームMoonmanaに変更されています。
海外掲示板Redditではおよそ半年前からこの開発体制の変更に気付いたゲーマーがおり、新たな開発元によるアップデートに期待する声などが挙がっていました。ただし、今回のDLC発売に際して本体アップデートは行われていないようです。
また、「Steamでは規約の変更により、シーズンパスなどを導入しているゲームに対して、告知したDLCの配信が大幅に延期した場合返金などの措置を取らなければならなくなったため、それを回避するために別の開発に大急ぎでDLCを制作させたのではないか」と言った指摘も、ルールが遡及適用されるかはともかくとして実際に新たなルールの下では今作のケースのような延期は認められていません。

『Empire of Sin』は、PC(Steam)/PS4/Xbox Series X|S・Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。DLC第2弾「Hunt For Aurora」は、PC(Steam)向けに配信中です。